少食ファスティングの基礎 玄米菜食 107 玄米食で病を癒す 28 がんを改善する玄米食 28 玄米の抗がん作用 02
さらに琉球大学名誉教授、伊藤悦男さんの研究で
ハトムギにだけ含まれるコイクセノライドという強力な抗がん作用を持つ成分が
玄米にあったことが分かったのです。
しかもこの実験の結果、2つの抗がん物質を発見したのです。
RBA、RBFという名をつけられました。この物質はがん細胞を細胞死させる性質を持っているのです。
この発見は免疫系の基本を知らないと分かりません。
人間の体は60兆の細胞でできていますが、
細胞が再生される時に毎日、何千と異常細胞が生まれています。
その中にガン細胞も含まれるのですが、普通、そう簡単にガン細胞になるわけではありません。
それは私たちに備わった免疫系が監視、撃退するからです。
ウィキ辞典には「免疫系(めんえきけい、英語: immune system)とは、
生体内で病原体などの非自己物質やがん細胞などの異常な細胞を認識して殺滅することにより、
生体を病気から保護する多数の機構が集積した機構である。
精密かつダイナミックな情報伝達を用いて、細胞、組織、器官が複雑に連係している。
この機構はウイルスから寄生虫まで広い範囲の病原体を感知し、作用が正しく行われる」とあります。
とくにこの中でもNK細胞は大活躍なのです。
この細胞を原始免疫といい抗がん作用の働きをしていますが、
ただ生まれたばかりのがん細胞を取り逃がしてしまうことがあります。
そこで取り逃がしたものを退治する獲得免疫
(生まれながらに備わっている自然免疫に対し、出生後、病原体や毒素などの異物と接することにより誘導(獲得)される、抗原特異的な免疫機構が適応獲得免疫です。 適応免疫では、T細胞やB細胞といったリンパ球が主役となります。)
ヤクルト研究所のサイトでは次のように説明されています。
「生まれながらに備わっている自然免疫に対し、出生後、病原体や毒素などの異物と接することにより誘導(獲得)される、
抗原特異的な免疫機構が適応(獲得)免疫です。
適応免疫では、T細胞やB細胞といったリンパ球が主役となります。
T細胞は表面の受容体で抗原提示細胞上の異物抗原を認識して活性化し、B細胞は直接異物抗原と結合して抗体を産生します。
適応免疫は、自然免疫で対応しきれなかった異物に対し、より強力な作用で対抗しますが、
初めて出会った異物に対して有効性を発揮するまでには5~7日程度の準備期間が必要です。
一方、既に出会ったことのある異物に対しては、その異物に特異的なリンパ球が記憶細胞として存在しているため、
速やかに対応することができます。この現象は免疫記憶と呼ばれ、適応免疫の最大の特徴です。
一度麻疹(はしか)にかかった人が二度とかからなくなったり、予防接種が感染を防ぐのはこのためです。
また、適応免疫の発動には自然免疫からの助けが必要なこともわかっています。」