少食ファスティングの基礎 玄米菜食 106 玄米食で病を癒す 27 がんを改善する玄米食 27 玄米の抗がん作用 01
琉球大学名誉教授、伊藤悦男さんの研究では、次のような研究をしておられました。
1・キノコ類の抗がん性の研究
2・様々な穀物の抗がん性の研究
3・玄米(米糠)の抗がん性物質の抽出と抗がん性のメカニズムの研究
この研究でキノコ類の抗がん性には多糖類だという結論が出ることが分かったのです。
多糖類のひとつβ―グルカンが免疫活性物質であるサイトカイン(=抗原が感作リンパ球に結合した時に、このリンパ球から分泌される特殊なたんぱく質の総称。これまでに、数十種類見つかっている。代表的なものにインターロイキン、インターフェロン、腫瘍壊死因子、ケモカイン、コロニー刺激因子、増殖因子などがある。いずれも、免疫系の調節、炎症反応の惹起、細胞の増殖や分化の調整、抗腫瘍作用に関係し、感染防御、生体機能の調節、様々な疾患の発症の抑制に重要な役割を果たしている。
サイトカインやサイトカインの作用を阻害する物質(抗サイトカイン物質)を
様々な病気の治療にも使っている=サイトカイン療法)を生産するのです。
サルノコシカケ、シメジ科のキノコ類、特にβ-グルカン
(グルコースがグリコシド結合で連なった多糖であるグルカンの内、β-グリコシド結合で繋がった重合体の総称である。植物や菌類、細菌など自然界に広く分布し、アガリクスやメシマコブ、霊芝などに由来するβ-グルカンは免疫賦活作用、制癌作用を持つとされる)
が有名です。
そして玄米には後者のβ-グルカンが多く含有されているのです。
玄米の他の穀物(ハト麦、大豆、ゴマ)では、 ハト麦が注目です。
ハトムギは、お米や小麦の2倍のタンパク質を含み、
カリウム・鉄分・ビタミンB1・B2・ ナイアシンなどの豊富なミネラルや栄養素、
それに加えてお米の8倍も食物繊維を含んでいる優れた健康食品です。
ハトムギはイネ科の一年草で、昔からイボ取りの民間薬として知られていました。
中国漢方では、ヨクイニンと呼ばれ、
神経痛やリウマチ、慢性気管支炎などの治療薬として 使われてきました。
ハトムギの名前の由来については諸説ありますが、
鳩が好んで食べるのでハトムギと呼ばれる ようになったとするのが一般的です。
ハトムギには、消炎・利尿・鎮痛・排膿作用があり、体内の水分や血液の流れをよくして、
新陳代謝を活発にし、解毒・排泄を促します。
そのため、肌がきれいになるだけでなく、イボやさまざまな病気の治りを早めるのです。
また、最近の研究では、
ハトムギにだけ含まれるコイクセノライドという成分が、ガンなどの 腫瘍に対して、
予防や抑制の効果があることが認められています。