断食救人類の書 240 少食は救国、救人類となる 26 世界が直面する問題 環境破壊08 世界人口の爆発的増加 01
日本はこれまで見てきましたように人口は減少していますが、
世界では人口は爆発的に急増しています。
1年に7800万人、1日に20万人、1秒に2.47人ずつ増えています。
この1年で増える7800万人という数字は、
カナダ、オーストラリア、ギリシャ、ポルトガルの4つの国の人口の合計
と同じくらい増加しているのですから驚きです。
この人口急増を人口爆発ともいわれます。
世界人口は長く緩やかな増加を続けてきたのですが、
19世紀末から21世紀に至るまで「人口爆発」と呼べるほどのスピードで急増してきました。
西暦1年頃に約1億人(推定)だった人口は1000年後、
約2億人(推定)となり、1900年には約16億5000万人にまで増えました。
その後の20世紀、特に第二次世界大戦後における人口の増加は著しく、
1950年に25億人を突破。
50年後の2000年には2倍以上の約61億人にまで爆発的に増えていきました。
国連人口基金は、2011年に70億人を突破したといいます。
21世紀初頭では、アジアやラテンアメリカをはじめとする
世界の人口増加率は減少する傾向にあるものの、
中東やアフリカ地域の出生率は依然高く、人口増加は続いており、
2038年には90億人を突破、さらに2056年に世界の人口は
100億人に達することが見込まれています。
世界の人口増加率は1965-70年の2.06%をピークとして減少し続け、
人口増加は続くものの人口爆発の危機は遠のいたとされ、
今後は世界レベルでの高齢化、人口ボーナスの活用、
地域間の格差と移民が人口問題の焦点になってきています。
19世紀からの人口爆発の原因はいろんな説がありますが、
2・穀物の科学化と自由貿易で低コストで食糧が手に入れるようになった
3・医療技術の進歩
4・都市化
この人口爆発により様々な問題が起こっています。
それは世界の最も貧しい国々のいくつかでは、
出生率の高さが開発を滞らせ、貧困を長期化させているのです。
経済的不平等・貧困と社会的不平等の存在が人口増加の原因となって、
その人口増加がさらなる貧困と不平等を生んでいるからです。