断食救人類の書 24 飽食の日本 22 月経異常
日本肥満予防協会のサイトの肥満と関連する11の疾患が記載されています。
そこでリストアップされた病気の11番目が「月経異常・妊娠合併症」です。
このサイトの説明です。
脂肪細胞から分泌されるレプチンの持つ生理作用のひとつに、生殖機能があります。
体脂肪蓄積と血中レプチン濃度は比例するため、
体脂肪量が極端に減少すると生殖機能不全が引き起こされます。
肥満の場合は、血中レプチン濃度が高値であるにもかかわらず、レプチン抵抗性の状態になります。
生殖機能が障害され、月経不順や不正性器出血といった軽度の異常から
また肥満の妊婦は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの
妊娠合併症にかかるリスクが高くなります。
肥満も妊娠もインスリン抵抗性を高める状態であることから、
2つが共存することで状態が悪化するためです。
このサイトで月経異常と肥満と関係で妊娠高血圧症候群についても書かれています。
肥満には原因が不明な単純性肥満と病気による症候性肥満があり、9
割は単純性肥満とされており、これは消費エネルギーに比較し、
摂取するエネルギーが過剰で起こるものです。
日本人女性の場合、肥満の人の63%に
無月経、稀発月経、過少月経が認められると報告されています。
この月経異常はホルモンの分泌異常によるもので、
肥満者に見られる過剰な脂肪はホルモン代謝に大きく関与しています。
脂肪組織では男性ホルモン、女性ホルモンが産生され、
卵巣から分泌される女性ホルモンのバランスに影響を与えているからです。
その結果、子宮内膜にも影響を与え、無月経などの
月経異常を引き起こしていると考えられています。
この女性ホルモンは子宮内膜を増殖させる作用があるため、
これが少量であっても長期間持続的に子宮内膜に作用することにより、
内膜に増殖性変化を与え、その結果子宮体癌を誘発することも明らかにされています。
子宮体癌患者に肥満の人が多い理由の一つとして、
肥満から来る女性ホルモン異常があげられています。
肥満から早く脱していくには、無理のないファスティングが必要です。
月経異常に悩む方、お待ちしています。
ちなみに月経異常はどのような病気なのでしょう。
症状によって大きく3つにわけられます。(食の医学館)
1つは、月経周期、期間、出血量の異常です。
2つめはイライラやむくみ、乳房痛、頭痛、ひどい月経痛や吐(は)き気(け)、便秘(べんぴ)、腰痛(ようつう)などの
症状がみられる、月経にともなう障害です。
また卵巣や子宮の器質的疾患や障害により起こりますが、
ほとんどがホルモンのアンバランスが原因です。
そして、3つめは思春期になっても初経がない場合や、
定期的にあった月経が突然なくなった場合などです。