断食救人類の書 06 飽食の日本 04 痛風
これまで3回、生活習慣病の代表的な「糖尿病」、「高血圧症」、「がん」と肥満との因果関係を書いてきました。
肥満を解消するのは、超少食ファスティングが最適なのです。
ということは藤樹の宿で体験していただくしかないということです。
これ以外にも肥満=食べ過ぎで因果関係の大きい病気をもう少し見ていきましょう。
痛風について詳しく紹介されています。
まず、痛風はどんな病気なのか。
痛風は尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う症状になる病気です。
医学研究が進み、良い薬も開発されたため正しい治療を受ければ全く健康な生活が送れます。
しかし、放置すると激しい関節の痛みを繰り返したり、体のあちこちに結節が出来たり、
腎臓が悪くなったりする重大な病気です。
痛風が起きる前に血液の尿酸値が高い状態が長く続きます。
これを高尿酸血症と言います。それを放置すると、ある日突然、
足の親ゆびの付け根などの関節が赤く腫れて痛みだします。
痛みは激烈で、耐えがたいほどの痛みです。発作的な症状なので痛風発作と呼びますが、
これはたいていの場合、1週間から10日たつとしだいに治まって、しばらくすると全く症状がなくなります。
痛風発作は、炎症を抑える薬を服用すると比較的早く治る事が多いです。
ただし油断は禁物で、多くの場合1年以内にまた同じような発作がおこります。
そして繰り返しているうちに、足首や膝の関節まで腫れはじめ、発作の間隔が次第に短くなってきます。
このころになると、関節の痛みだけでなく、関節の周囲や身体のどこかに結節ができたり、
腎臓が悪くなったり、尿路結石が出来たりする人が出てきます。
最終的には重症の慢性痛風になる可能性も高いので放置するのは危険です。
痛風の歴史を調べると最も古くから知られた病気の一つです。
エジプトから発掘されたミイラの関節の中に尿酸塩を見つけたという報告があります。
日本では痛風は明治以前にはないとされた病気でした。
明治のはじめにもドイツ人医師ベルツが「日本には痛風がいない」と記録しています。
痛風が日本史に忽然と現れるのは明治になってからで、実際に増えたのは戦後、そ
れも1960年代になってからです。
現在では全国に数十万人の痛風患者がいると推定されています。
食事内容の変化だと考えられています。
栄養事情が良くなりしばらくすると増え、戦争などで栄養事情が悪化すると減少します。
飲酒量の増加、社会構造の変化により個人の行動パターンが変化したこともあげられています。
また、肥満も血清尿酸値と関係している事がわかっているので、それも痛風の増加と関係しているでしょう。
つまり欧米の肉食、乳製品を中心とした栄養過剰が原因だということですから、
玄米菜食と少食にすればよくなる病気だということになります。