40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

超少食実践者 コルナロ語録・解説 04  神が送られた試練

【コルナロ語録 04】
私は完全に規則的な「極少食」(超少食)の生活になった。
以来、病の再発はない。むしろこの上ない健康に恵まれているので、
この生活スタイルを放棄する理由がない。
肉体的にも精神的にも長年、爽快な生活を送って来られたのは、こうした極少食と同時に働き過ぎないこと。
また、異常な暑さと寒さ、悪い空気のところに長時間いることなど極端なことは避けてきた。
また憂鬱、憎しみ、その他否定的な感情というものは、心身に極めて悪影響を与えるので避けてきた。
そして大きな発見は、極少食を守っていると不快な思いが生じないのである。
ローマ帝国の名医だったガレノスは、「飲食に関する規則を守っていたので病気にならなかった。
少なくとも不調が1日以上、続くことまったくなかった」という。
この言葉は真実である。私がその証明しているからだ。
私は思わしくない暑さ、寒さなどの影響を被ったことは一度もない。
そればかりか私を突然、襲った不幸に対しても心は乱れなかった。
私はこのような苦難をむしろ神が送られた試練として受け止めたのである。
それゆえに最後には事態の好転をみるにいたった。
 
(83歳の講和-01「無病法」29-30頁から)
 
 
 【解説 04】
引用されていますガレノスを調べますとローマ帝国時代のギリシアの医学者(129年頃 - 200年頃)で、
臨床医としての経験と多くの解剖によって体系的な医学を確立し、
古代における医学の集大成をなしたといわれています。
彼の学説はその後ルネサンスまでの1500年以上にわたり、
ヨーロッパの医学およびイスラムの医学において支配的なものとなったようです。
西欧、イスラム圏に1500年間も多大な影響を与えたガレノスが語った言葉の意味は「食べ物の明確なルール」でした。
そのルールとは、まさにコルナロが語っています「超少食」のルールです。
この規則を守り抜く強い意志がどこから来るかです。
食べ物に関しては、旧約聖書・創世記のアダムとイブの楽園追放の物語で見られるように
人間は勝手にルール、規則を作り、そしてその習慣から逃れることができないのです。
ガレノスのような規則を自分の中に確立するためには食の戒律、戒めを明確に持たないと崩れてしまいます。
ガレノス医学が、キリスト教イスラム教の圏内で1500年間、崩れなかったのは、
この二つの宗教が、断食の基礎を築いていたからです。
断食は神の命令として受け止める(「シェマーイスラエル」のように)ことができたからです。
藤樹の宿の責任者の私も断食に目が開かれて25年になりますが、断食しようとすれば、
どれだけ多くの食の誘惑と戦わなければならないか嫌というほど感じました。
まず自分自身の食欲に勝てないからです。
そして周囲の食の環境です。
今日ほど食べることこそ生きがいという風潮が盛んなことはありませんし、
テレビ、雑誌でも料理番組、記事は溢れています。
そのような中でコルナロのように明確な超少食を堅持していく秘訣は、2点です。
 1・超少食で病気が癒されたという動かない事実に立っていた経験原則
体験に勝るものはありません。コルナロは少食にしただけで死の寸前まで追い込まれた病気がことごとく癒されたのです。これは自ら体験したことなので強いものです。 
 

2・コルナロを支えたキリスト教の信仰

コルナロはイタリアで生きた敬虔なカトリック信徒です。

毎日、聖書を読み、聖書の信仰に生きていました。

彼の信仰は、超少食でさらに純化され、高められていきました。

ですからどのような絶対不可能と思われるような試練に遭遇しても動ずることがなかったのです。

信仰こそ、動ずることのないコルナロの生き方だったのです。