40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食指導30年のあゆみ 31 本物の断食とは何か 13 聖書の伝えるファスティングとは、すべて「神への奉仕」のため 

日本では断食の本質を欠落したまま今日まできて、

いわゆるファスティングブームに浮かれています。

ほんとうのファスティングと何か。

それは「生命の基本」であることを忘れた断食はあり得ないのです。

それは人間のことだけではありません。

空を飛ぶ渡り鳥を見たら分かります。

彼らは、何も食べずに遠い距離を飛びます。

サケも産卵地まで何も食べずに川を上ります。

南極のペンギンは卵がかえるまでエサを食べないし、

昆虫もさなぎの間は全期間がファスティングなのです。

しかし、聖書の伝えるファスティングとは、

すべて「神への奉仕」のためなのです。

聖書では何度もファスティングの光景が描かれていますので、

キリスト教2000年の歴史はそれを体現しています。

ファスティングに立脚したからこそ、世界の35%もがクリスチャンなのです。

まず下記のようなことが新約聖書に書かれています。

 

使徒言行録

13:2 彼らが主を礼拝し、断食していると、聖霊が告げた。

「さあ、バルナバとサウロをわたしのために選び出しなさい。

わたしが前もって二人に決めておいた仕事に当たらせるために。」

 13:3 そこで、彼らは断食して祈り、二人の上に手を置いて出発させた。

 

この光景はローマ帝国の地中海沿岸の島々で

最大規模のキプロス島使徒パウロたちを送り出す前にファスティングして、

手を置いて祈ったのです。

この手を置くことはキリスト教国、アメリカ大統領就任式で見られます。

大統領を任命するため複数の牧師が、大統領の上に手を置き祈り、

大統領はそのあと聖書の上に手を置いて宣誓をします。

これは神に向けての宣誓なのです。

初代の教会からファスティング

 

1・神を礼拝すること

2・自らの信仰を深めること

 

の2点です。

初代のキリスト教から今日までキリスト教の神髄は、ファスティングにあります。

ゆえに「ファスティングなきキリスト教会は教会ではない」のです。

つまり教会にファスティングがなければ真の礼拝はなく、

神と交わる信仰の深さも広さもまったく分からないということなのです。

キリスト教の母体、基礎でありますユダヤ教ではどうだったのでしょうか。

まずユダヤ教団では、週2回の断食をしていました。

水曜日と金曜日です。

またそれを継承して初代キリスト教会でも週2回、

エスの死をしのび同じ水曜日と金曜日にァスティングをしていました。

そして復活祭の前には40日間のァスティングが制定されたのです。

また4世紀になると教会の基礎を据えたと言われる教父アタナシウスは、

40日断食の期間を制定しました。

これに呼応して、キリスト誕生のクリスマス前の4週間、

つまりアドベントも4世紀になると

教会の基礎を据えたと言われる教父アタナシウスは、

40日断食の期間を制定したのです。

またこれに呼応して、キリスト誕生のクリスマス前の4週間、

つまりアドベントもァスティング期間としました。

ファスティングをすることは、

神の代理者としての使命のために働くための準備だとされたからなのです。

とくに洗礼の前のファスティングや司祭任命式の準備のための

ファスティングは当然だったのです。

そしてヨーロッパ中世の11世紀になりますと

ファスティングの厳しい規定が戒律という形で公認になります。

神学者ブーハルトで、肉食や乳製品の飲食を制限する

「小斎(しょうさい)」という規定を作りましたのが、

残念ながら修道院では抜け道を探す修道士たちもいました。

小斎では肉はご法度なので、水にふれているものは魚だとして、

断食期間中に食べても良いという解釈をして、魚だけではなく、

アオサギやビーバーも良しとして食べていたなど、

小斎の規定を拡大解釈していたのも人間の食欲の凄さをものがたるものです。