40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食指導30年のあゆみ 29 本物の断食とは何か 11 日本教は断食を嫌う宗教   

こうして明治時代の武士から、キリスト教会指導者たちになった代表的人物は、

教会形成では植村正久、日本的無教会主義創設者の内村鑑三の2人です。

その前年に第三回全国基督教信徒大親睦会が東京で開催され、

日本の指導者たちの大半が集まりました。

ここに集まった若者たちは、キリスト教をいかに日本人に宣教し、

聖書をどのように読ませるかでした。

1884年10月15日『真理一斑』刊行して文書伝道を開始します。

また16年後の1900年に『聖書之研究』が発行されます。

特に内村鑑三は若きアーマスト大学時代から

『聖書之研究』という名前の雑誌を公刊したいと考えていたようで

日本人にとにかく聖書を読むように導く雑誌を実行に移し、

初号は3000部完売し、再販をしています。

以後、5000部を切ったことはなく、1930年3月28日に死亡した後、遺言によって

357号にて終刊されました。

内村の『聖書之研究』など著作がCDとしてデータがあり、検索しますと

「断食」は一切出てきません。

以後、内村の弟子たちから今日に至るまで「断食」は

完璧なタブーとなっています。

中でも二代目の後継者、塚本虎二は「聖書知識」という雑誌で

教会なかでもカトリックを徹底的に攻撃しました。

したがって無教会には「断食」は死語となっていきます。

そして断食がキリスト教の根幹であり、基礎だとは無教会派は誰一人信じていません。

第一に誰も断食にことをまったくキリスト教とは別物と考えているのですから、

ある意味では無教会こそ世界の断食から100周遅れといえそうです。

私は山本七平さんの指摘したように日本教の権化は無教会だと思いますが、

それは聖書の奥深い、実に素晴らしい断食を退けてしまい、惜しいことをしています。

カトリックではないプロテスタント側から、

修道院の断食について多くの著作が出ていますので、

その代表的な二人の言葉を紹介します。

スイスの作家であるヴァルター・ニクは次のように語っています。

 

カトリック教会は修道院の中に枯れることのない井戸水の貯水槽という

宝をもっている。

この井戸水からキリスト教という土地を潤す

すべての水がこんこんと流れだしている。

この水なしには、その大部分が干しあがってしまうだろう。

歴史上、教会が衰退しつつあるときにそれを救ったのは、

つねに修道院だったのである」

 

ニコライ・ゴーゴリー(ロシア帝国の小説家、劇作家)は、

修道士たちのもとで断食を学び、「修道士ほど高貴な職業はない」と語りました。

キリスト教会を根底から支えているのは断食であることは多くの証言があります。

そして修道院に蓄積された断食と霊性

断食と医療、断食と科学、断食と薬草など膨大な知的遺産が蓄積されています。

こうした遺産を塚本虎二は、攻撃していましたので

先に述べましたようにものすごいアレルギー反応があります。

私は24年間も所属していた愛農聖書研究会を1993年に追放されましたが、

それは断食をしたからなのです。

このような100周遅れの前近代的な断食へのアレルギー反応は

まさに日本教にほかならないのです。