正しい食養生とは何か 12 マクロビの根本問題 穀物の粉食禁止は可笑しい 02 リブレフラワーの登場 開発者、豊藏康博の言葉 02
A:記者の質問
学校の子どもたちが援助米を自ら作って、
長野県にあるシガリオの加工工場で粉末化させてアフリカなどに
援助物質として贈っているという話を聞きましたが。
B:豊藏康博の答え
ええ。粉にした方が、輸送・保存だけでなく、食べ方としてもいいんです。
米を粉にして贈ったら、すぐに食べられるから、その日のうちに飢餓を救えます。
アフリカなどの国では、玄米を粉にしたものは、薬なんですよ。
すぐ病院食になるし、免疫力が高まるから子どもたちの下痢も止まってしまう。
粉の薬は一服で効くでしょ。
なぜなら粉は吸収率がいいからです。
玄米を粉にして贈れば、パン、パスタなどあらゆる料理に使えます。
日本は国際援助が実にヘタな国ですからね。お金をバラまいても尊敬されない。
援助の米を贈っても、棚ざらしになっているのが現状でしょう。
それはなぜか?相手の立場に立って物を贈らないからです。
だから粉食文化の国には、米を粉にして贈るというのは重要なポイントなんです。
A:記者の質問
21世紀は、米は限りなく粉食の世界に入っていくというわけですね。
B:豊藏康博の答え
ええ。そして粉にしても食べ物は、経済的でおいしくないといけません。
グルメ&ヘルシーです。嫌々食べるのはダメ。
食べ続けて健康にならないと。今人口は60億ですが、2050年には
100億になると言われています。
21世紀は、大変な食糧問題が起こってくるんです。
足りない食糧を何で補うか、答えは明白。最優先権は米ですよ。
なぜなら小麦は輸作で土地が、どんどん痩せていく。
米は連作ですから永遠に作れる。
アメリカは今真剣に、どう米に転化したらいいのか考えています。
ところが、どうです?日本は減反政策という愚策で米を減らそうとしている。
米が無くなったら日本は終わりですよ。
自分で食べられる事を外したら、商業国家になるということです。
さ迷える流浪の民になってしまう。真剣にキチッと考えないといけません。
A:記者の質問
21世紀に向けて日本の進むべき道は何となく見えてきたような気がしますが・・・
B:豊藏康博の答え
そうですね。皆解決策のない問題提起をしているから、不安になる。
経済問題でも食の問題でもね。
でも命ある食べ物を作っている我々は、ゆるきないわけです。
日本人を突き詰めれば何であるかということです。
哲学的には人生観、文化の問題です。米は宇宙の涙なんです。
1粒に太陽と土と水の光合成全てがパッケージされている。
すごいエネルギーです。
それを捨て去ってはいけません。
宗教を見ていても見えない事が多いけれど、食べ物を見れば、世界が見えてくる。
だから私は21世紀は、必ずホロニズムの時代がやってくると思っています。
ホルス=全体とネクサス=連鎖。生命連鎖、食物連鎖のことです。