40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

5年間のファスティング体験 01 発酵薬膳パワー体感の5年間とは・ビールファスティングをするに至った理由 その1

藤樹の宿がオープンしたのは、2017年6月3日、私の誕生日でした。

そして1ヶ月後の7月3日から、

このブログ「40日ファスティング体験者の本音」がスタートしました。

その7月の14日から「私のファスティング体験」を書き、

7月22日で15回、連載して今日まで5年間、

ファスティング体験談は書いていませんでした。

なぜならこの5年間、ほぼお客様と同じような

超少食ファスティングの食事を続けてきたからです。

しかし、途中でそうではない外食も何度もしていますが、

基本的には継続してきた5年間だったのです。

ですからあまり報告するようなこともなかったということになります。

しかし、2020年2月から始まったコロナ騒動がすべてを変えました。

まずコロナ騒動で来会者がパタッと来なくなり、

そこに登場したある青年の提案で、

「リモートでファスティングを指導することになりました。

その青年の示唆で2020年11月からリモートファスティングを開始しました。

それは藤樹の宿で出している食材を冷凍で送り、

講座はリモートで実施するという新しい展開が始まったのです。

その結果、受講者が2021年1月から増加してきたのですが、男性は一人もなく、

男性館を立ち上げたように男性版の「リモートファスティング」のように、

(つまり男性なら申し込みがあるはず)と企画を検討しているとき、

ブログで「修道院の断食」を連載していましたので、

様々な資料を読んでいたら、修道院で誕生した「ビールファスティング」に出会い、

これを日本で始めたらどうなるのかを検討してみました。

それが2020年12月でした。

同時に女性向けには同じく修道院で行なわれていた

「チョコレートファスティング」がいいのではないかと検討を開始ししたのです。

そこで私はドイツビールを通信販売で購入し、

ビールファスティングを実験開始しました。

この体験を報告します。

そもそもビールファスティングはどのように誕生したのかを見ることにしましょう。

 

修道院はこれまでミサのためにワイン

(実際にミサでは優れた赤ワインを使用する)の醸造技術では極めて優れていました。

その理由はミサ(注・01)でぶどう酒を毎週、飲むので

自ずと技術は高まっていきました。

そして8世紀に西ヨーロッパ世界の政治的統一を果たした

フランク王国カール大帝は、小さな部族の住民たちをキリスト教に改宗させ、

支配拠点として各地に修道院を建設しました。

そして、その修道院にビール醸造所が併設されていたのです。

それはカール大帝は、大のビール好きで、勝利の宴では豪快にビールを飲み、

兵士たちから慕われていたというのです。

しかし、ビールが好きという理由だけで修道院に造らせていたわけではありません。

この時代の生水は不衛生で、水を煮沸して造るビールは安全な飲み物だったのです。

カール大帝は、伝染病から命を守る神の恵みとしてビールを広めたというのです。

つまり修道院はすでに1000年間のワインの醸造技術を駆使して

ビールを造ることができました。

また西欧各地の修道院は、皇帝やその使者が度々視察に来たり、

さらには大勢の聖地への巡礼者や物乞いたちが

一夜の宿と食事を求めて訪れたりしたので、

次第に彼らをもてなすために大量のビールが造られるようになりました。

 

(注・01)ミサ

カトリック教会においてパンとぶどう酒を聖別して聖体の秘跡が行われる典礼(祭儀)。

司教または司祭が司式し、信者全体が捧げるものとして位置づけられており、

カトリック教会で最も重要な典礼儀式である。