40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

ホーリースピリチュアル・ファスティング 45 あなたがファスティングする動機を点検してみよう 11 すべてを断念し、放棄するのがファスティングだ 

私が30年前に韓国のオサンリ断食祈祷院で本断食をしました。

生まれてのファスティングでしたが、

毎日、牧師の話を聞いていますとこれまで経験したことがない、霊的な体験をしました。

そしてファスティングは固い固い自分の魂のドアを開き、

自分自身の醜い傷が目の前に現れてきました。

ファスティングはまさにそれをまざまざと

私に見せつけるためのものであった気がしました。

そしてファスティングは自分を限界まで追い込みますが、

反面、今まで巨大な山のように感じていた多くの問題が、

実は蟻のような小さな穴ぐらい小さなものであることを知ったのです。

私はそれまで従業員20名を抱え、何と会社を維持させ、生き残るだけではなく、

時代を先取りしたビジネス展開のことばかり考えていました。

しかし、韓国・オサンリ断食祈祷院の最初のファスティング

これらのことすべてを断念し、放棄することを明確に示されました。

するとそれまで予想もしなかった平安と新たな力を引き起こす力が

上から与えられたのです。

ドイツの詩人、ヴェルナー・ベルゲングリューンは、

 

「神が空の手を愛されるなら、欠如は獲得になる。

どんな苦痛もあなたを解放し、より豊かなにする。

神に捧げられた苦しみを讃えよ」

 

と語っています。

本当の解放とは何か、ファスティングで示されたことは

実に不思議な霊的ここちよさを感じました。

そしてファスティングをしますと人類最初の人、アダムの誘惑を体験します。

必ず、想像もできない誘惑が待ち構えています。

誘惑が語りかける約束、代償を感じられるのです。

その代償とは何でしょうか。

それは本当の自分が喪失していくことです。

そして人格として自分の本質が喪失していますのです。

その誘惑にいかに勝つことができるか。

それはひとえに自分を捕らえているすべてのものを手放すことしかないのです。

それができなければ、ホーリーファスティングの世界には

一歩たりとも近づくことは不可能なのです。

 私たちの心になかには、多くのものが、さまざまに入り乱れ、

自己矛盾を抱えているのです。

それらを手放すことができれば、人生全体、いやこれから歩むべき、

行き先を明確に見ることができます。

私たちはいつでも自分の中に時代についてゆくことができないのではないか

という不安があります。

ですからあせって何かにすがろうとします。

しかし、私たちがなすべきことはそれらのもの一切を手放すことなのです。

私たちが大きなストレスを受ける最大のものは、

不安による怯えで気力も体力も完璧に

自分自身をむやみやたらにを消耗させてしまっているのです。

特にコロナ禍が起こってからは一層、拍車がかかっています。

それゆえに私たちは常に時代の後を焦って、先に行こう、

ついていかなければならない、もし乗り遅れたどうしたらいいのか、

という不安を常に抱いています。

それで私たちは休みなく、

このような不安、焦りの霊の執拗な攻撃にさらされているのです。