40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 104 病気の方程式 95 身近な感染症 15 内なる脅威ウイルス 13 「新型コロナウイルス」とどう「付き合って」いくべきか 05  

宮沢 例えば、アメリカでは大学の研究室が閉鎖されましたが、

私にはちょっと想像できないですよね。私たちは感染症をやっていて、

こうすれば感染しないって分かっているから、

「閉鎖」なんてやることの意味なんてないんじゃないかと思うわけですけれども……。

まあ、感染症リテラシィのない研究者もいるかもしれませんが、

行動規範のガイドラインを明確に示せば、閉鎖することもないのではと思います。

小中高校の休校も、選抜高校野球の中止も、 非科学的な「過剰自粛」であった

藤井 安倍さんが2月下旬に小中高校の休校を要請されましたが、

これについてはどう思われますか?

 宮沢 正直なところは私はびっくりしました。

社会にそれだけの決意を知らせるという意味ではありだったのではと思ったんですが、

科学的にはね、全く正しくないですよね。

感染者はまだ全然いないのに止めちゃうし、

子供が感染して亡くなるとか重症化する例はほとんどない。

ただ、お年寄りに感染するという例もあるけれど、

それも家庭内でなんとかできる話じゃないですか。

 藤井 安倍さんはあの時、「何よりも子供たちの健康、安全が第一である。

学校において子供たちへの集団感染という事態は、何としても防がなければならない。

そうした思いで決断をしたところであります。」と言ってるんですが、

これ、メチャクチャな話ですよね……?

 宮沢 そうですね。ただ、お年寄りに伝えるのが危険だからこのくらいやらないと、

ということを言う人は出てきてますが……。

 藤井 子供たちの「健康」や「安全」は、関係ないですよね。

 宮沢 まあウイルス研究者の多くは、これはちょっと、あんまりなんじゃないかと……。

 藤井 ところで、冒頭でも紹介した京都大学レジリエンスユニットの提案書では、

過剰自粛をやることへの国民的な経済的被害というものがあって、

自粛をすればするほどウイルス感染の展開という点ではいいのかもしれないけれども、

経済が毀損すると自殺者が急増し、トータルとしての国民の健康被害を考えると、

過剰自粛はかえって被害を悪化させる、だから、自粛には、

国民の健康の点だけ考えてもどこかに最適が水準がある、という提案をまとめました。

宮沢先生にも様々にご指導いただいてまとめたものですが、

今の日本や世界各国の状況というのは、その最適な水準を超えた

「過剰」な状況にあるのではないかと思われますか……?

 宮沢 そうですね。もちろん、例えば30人で集まるとそこに感染者が

1人いるかもしれない。

 藤井 例えば中国くらいに日本で感染が広がっていたとしても、

その確率は0.1%程度ですね。

 宮沢 しかし、いたとしてもその人から広がる可能性は5人に1人(の割合)ですよね。

さらにマスクをするとかアルコール消毒するとかで全然対応できるはずで、

それを考えつつ集会をやるならやればいいわけです。

 藤井 しかも、そうやって針の穴を何本も通すようにして感染しても、

重篤化するリスクは、若年層の場合は、千人の内数人程度の確率。

それらを全部考えれば、交通事故で重傷の怪我を負う方の確率が高いくらいですね。