40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 102 病気の方程式 93 身近な感染症 13 内なる脅威ウイルス 11 「新型コロナウイルス」とどう「付き合って」いくべきか 03 

藤井 事前確率の高い人(=新型コロナ感染可能性が高い人)たちですよね。

宮沢 そうです。

この人は多分感染しているんじゃないかっていう人にやっているのにもかかわらず、

それでも陰性が多いようです。

要するにもし一般市民に広がっているのだとしたら全体の検査数は少なくても、

感染者が増えてくるわけです。

ところが今のところ、それが見られないということは、

少なくとも現時点では一般にもそれほど急激には広まっていないようです。

日本においてはですね。

もちろん、イタリアとかは分からないです。

イタリアの検査結果の統計が正しいとすれば、

イタリアでは一部の都市で感染爆発が起きています。

イベント「自粛」の、ウイルス抑え込み効果は未知数である

藤井 いま特にイタリアやイランがすごく広がっていますけど、

これと日本との違いってどこにおありだと考えられますか?

 宮沢 分からないですけど、まず、国民性の違いがあるのかなと。

 藤井 よくいわれるのは握手だとかほおずりだとかがイタリア人が多いと。

しかも、イタリアの大きな特徴が皆、大家族で暮らしてて、

複数世帯が一緒のケースも多いっていうところがあるようです。

だから、家族の中に年配の方が必ずいて、

家族同士いつも一緒に時間を濃密に過ごすので、

町中で感染した若者が家に帰ってきて、家庭内で年配の方に感染させるケースが多く、

それで急速に重篤になって死亡する高齢者が増えたんじゃないかといわれてます。

実際、イタリアで亡くなった方の94%が60歳以上ですから、

そういう説明は合点がいく説明ですね。

 宮沢 あと、これは不確定情報なのですが、現在感染が爆発的に広がっているのは

特殊事情があったのかもしれません。

というのも、サッカーのチャンピオンリーグの試合、

アタランタバレンシアの一戦が、ミラノで開催されたのです。

その時に、アタランタのホームタウンであるベルガモから、3万5000人が、

スペインのバレンシアから2500人も訪れていたというのです。

その日は、アタランタが勝利したのですが、

サポーターが地元のレストランや酒場で盛り上がった。

そして、二週間後、感染者が急増したというのです。

現在、イタリアで感染拡大が起こっているのは、

ベルガモがあるロンバルディアです。

また、バレンシアもスペインの感染拡大の中心地になっています。

当時はまだウイルスについては警戒はしていなかったので、

運悪く感染が一気に拡大した可能性はあります。

ただ、これはあとで検証する必要はあるかと思います。

 藤井 そういったことがあったのですね。

宮沢 で、日本でそんなに増えていないのは政策、

自粛のおかげだということも言っている人もいるんですけど、

実は自粛自体の効果がどれだけあるかというのもよく分からなくて。

多分政府の方は自粛したことによって抑えられている、

(封じ込めに)成功したと言いたいのでしょうけど、

まだ、今のところ分からない。例えばもし自粛していて感染率が下がるのであれば

他の感染症の流行も下がるはずですよねえ。

藤井 ああ、なるほど。

宮沢 感染様式が同じインフルエンザと同じ対策をとっているわけですから。

それで「インフルエンザも急激に感染が下がっているんじゃないの?」っていう人もいる。

けれども統計を見るとインフルエンザは確かに例年よりも低いんですけれども、

この低さは去年早く感染が始まったので比較的早く収束していてこれは

自粛の効果といえるかどうかは分からない。

自粛をする前と後で、感染者の数の増加の傾きが自粛前後で

今のところ特に変わっていない、っていうことを指摘する先生もいる。

ということで日本人は普通にいつも通りに、手洗いやうがいなどで防御して、

ソーシャルディスタンスに留意していれば、

この程度しか広がらないんじゃないかなとも思います。

藤井 おそらく日本人は世界で一番手を洗う民族ですよね。