健康リスクマネジメント 78 病気の方程式 69 人類の敵 01 真菌感染症 01
実に生体システムの自己崩壊に入ったといえます。
人間の最終自爆装置は下記の病原性微生物です
・真菌感染症
・結核菌
では真菌とは何かです。
MSDマニュアル・家庭版からそれを見ていきましょう。
真菌感染症とは
・真菌の胞子は空気中や土壌中に存在することが多いため、真菌感染症は通常は肺や皮膚から始まります。
・免疫機能が低下していない限り(通常は薬や病気によって生じる)、重篤な真菌感染症はまれです。
・この感染症は通常はゆっくり進行します。
・抗真菌薬は、感染部位に直接塗ることもあり、
重篤な場合は、内服や注射で投与する場合もあります。
真菌は植物でも動物でもなく、
その大きさは顕微鏡でようやく見えるものから肉眼で容易に見えるものまで様々です。
かつては植物と考えられていましたが、
現在では独自の区分(界)に分類されています。
真菌は次の2つの形態で発育します。
・酵母:単独でみられる円形の細胞
・カビ(糸状菌):多数の細胞で形成される細長い糸状の構造(菌糸)
ライフサイクルの中で両方の形態を取るものもあります。
多くの場合、真菌は土壌や腐敗した植物の中で増殖します。
パンのカビやキノコ類など多くの真菌は、肉眼で見ることができます。
真菌は、ごく小さな胞子をまき散らして繁殖します。
このような胞子は空気中や土壌中に存在していることが多く、
体内に吸い込まれたり、皮膚などの体表面と接触したりします。
そのため、真菌感染症は通常、肺や皮膚から始まります。
皮膚に付着したり、肺に吸い込まれたりする様々な種類の胞子のうち、
人に感染するものはごく一部にすぎません。
数種類の真菌は、以下のいずれかに該当する人で感染症を引き起こします。
・免疫系の機能低下
・体内の異物(人工関節や心臓弁などの医療機器を含む)
化学療法薬や臓器移植後の拒絶反応を予防する薬などの
免疫抑制薬(免疫機能を低下させる薬)を使用したり、
エイズなどの病気にかかったりすると、免疫機能が低下することがあります。
皮膚表面に起きる一部の感染症を除き、
真菌感染症が人から人に伝染することはまれです。