ユダヤから学ぶ引き算健康法 13 ユダヤの割礼の公衆衛生
世界では日本はその2国以上に共産主義国だと見られています。
思考、流行など行動様式が横並び一色で個性的ではありません。
日本はそれ以上に恐れて、
徳川時代は250年間、キリスト教が入るのを恐れて鎖国をしてきたし、
明治時代以降は天皇を神としてしまう世界史上でも実に特異な国です。
そして戦後、天皇崇拝をGHQが廃止してから、経済成長していく日本では、
無神論が日本を覆います。
「私は無新論者です」と世界で日本人が語れば、
私は顔のないムジナですということと同じだということを知らないのです。
一神教が世界の55%を占めますが、その宗教の根幹は「神との契約」なのです。
ルーツであるユダヤ教の契約宗教の要は、割礼です。
これは契約のみならず、清潔を守ル公衆衛生でもあるのです。
割礼とは男性の世紀を覆う包皮を切り取る儀式です。
キリスト教では否定され、洗礼だけが残りましたが、
割礼はユダヤ人の母親から生まれた男性は生後8日目に受けます。
しかし、成人男性が改宗するとなると外科手術となります。
割礼は医学的に女性の性器を守る予防措置であったのです。
現代医学でわかることは
エイズ、クラジミア、淋病、性器ヘルペス、B型肝炎など性交感染病の原因が、
包茎が大きな原因だと分かってきました。
男性の性器に皮が覆っているとそこに老廃物がたまり、
ウイルスや細菌がわき、それが男性の健康だけではなく、
女性の健康に悪影響を与えるのです。
男性性器から女性の性器に細菌やウィルスが侵入し、
子宮頸がん、不妊などの原因となることが分かっています。
割礼をしている男性からはそのような感染が極めて少ないというのです。
割礼は女性を守り、正常妊娠をするための知恵だったのです。
ユダヤ人の清潔の徹底はこうした割礼という儀式の背景なのですが、
これも数千年前に科学もない時代にユダヤ人に命じた神は凄いと感心します。
そして公衆衛生が徹底した宗教であることです。
公衆衛生はあくまでリスク回避です。細菌、ウイルスは未知なものが多く、
徹底して回避する、疫病が起こったら隔離するというのが
数千年前からのユダヤの思想の根底にあったのです。
これを避病といいます。
ユダヤ人はホロコーストのような迫害を受け続けてきましたので、
まずリスクを避ける民族となっています。
その一つが清潔を保つことです。
ユダヤ人のコーシャレストランには手洗い場とトイレは必ず別にあります。
手洗いだけにトイレに入ることは汚物接触のリスクがあるからです。
日本人の清潔志向は穢れをきらう神道の要素ですが、
ユダヤ人は健康を守る、細菌による病気を防ぐというリスクマネジメントなのです。