40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

サムライ・ファスティングに生きるとは 「代表的日本人」に書かれた武士道精神26 二宮尊徳・農民聖者 04 覚悟をもって断食して指導者になった生き様に学べ 

3回にわたって二宮尊徳を紹介してきましたが、

内村鑑三はなぜ3バンバッターとして二宮尊徳を登場させたかです。

尊徳は江戸末期に関東・小田原藩など

関東各地の農村復興を担っていく村興しの指導者でした。

その尊徳の生き様を通して、

内村は日本の富国強兵政策の裏側の問題を鋭く見抜いていたのです。

つまり真のリーダーとは何かです。

日本も今、おかしな国のリーダーで間違った国策を取りつつあり、

ある意味では独裁的になってきています。

しかし、尊徳は真のリーダーとは何かを証言していると内村は見たのです。

それは自分のやりたいことをするのではなく、

人々に求められていることを全身全霊で成し遂げる姿勢です。

その仕事を始めるにあたり、自分の家財をすべて処分し、

求められていることに対する覚悟を決めて、ことにあたったのです。

つまり尊徳のリーダーシップは覚悟を決めろというメッセージを

今日に発信しています。

そしてその覚悟を決めるときに尊徳は必ず、断食をしていることです。

断食をこうして覚悟をもって事に当たるときにしてきた指導者など

日本に存在していたことを内村の文章で知り、

もう一度、サイトで調べると成田山断食道場でしているのです。

そして農民出身で身分制度が厳格な士農工商の江戸時代に

最初は小田原藩主、そしてついに江戸幕府から村落、

藩の立て直し事業を任されていくことになります。

尊徳はその断食をもって行った地域復興計画が大きな実を結んでいきます。

この覚悟、そして自分を捨てきった姿勢が、

自分の中に想像を超える力となって、社会を変革していきました。

内村は札幌農学校(現在の北海道大学)2期生で農業を学んだ人です。

ですから尊徳の書き出しはこうです。

 

・・・わが国のように海運や貿易に有利な条件がそろっていても、

国民の生活が農業で支えられている国にとっては、

本質的に「農業は国家存立の大本である。

土地の自然の産出力だけでは、限られた国土に密集している

巨大な人口を養っていくことはできない。

4800万人が15万平方マイルの国土に住み、

そのうち耕作可能な土地はわずか2割なのだ。

土地から最大の収穫を得るために、人はあらん限りの知恵を絞り、

勤勉に働かなければならない。

日本の農業は世界でも際立っていると我々は考える。・・・

 

 

明治時代からの近代化は農業を基盤として、近代産業が発展していきましたが、

内村が指摘したように日本は世界に誇るべき集約農業となっていました。

その立役者が、江戸末期に登場した二宮尊徳だったのです。