40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

ダイエット研究と評価 13 平成ダイエット史アラカルト 13 一番長生きのダイエット「糖質オフダイエット」を斬る 12 肉食の欺瞞を指摘したマクガバンレポート

まず、Ⅿレポートが肉食の欺瞞を鋭く指摘したことを想起しましょう。

1977年に、アメリカでは「マクガバンレポート」が、発表されました。

当時のフォード大統領が、

 

「こんなに医学にお金をかけて、医療がこれだけ進んでいるのに、

どうして病気の人が減らないんだ!」

 

と言い始めたのをきっかけに、被験者3000人を調査し、

2年間かけて5000頁にわたる「レポート」を完成しました。

その時の「国民栄養問題・アメリカ上院特別委員会」の「委員長」が、

当時、副大統領候補だったマクガバン氏で、

彼の功績によって、「アメリカの栄養学と医療がが変わった」とも言えます。

その当時アメリカでは心臓病の死亡率の一位は心臓病で、

心臓病だけでもアメリカの経済はパンクしかねないと言われる程

医療費が増大していて(1977 年には 1180 億ドル―約 25 兆円)

そんな財政的危機を何とか打開しようということで始められたプロジェクトだったのです。

しかしながら、彼は当然のことながら、各界から非難を受けます。

「今の医学では、病気は治せない!」と言えば

「全米医学会」から、非難を受け、「肉食中心の食生活では、健康を維持できない!」と言えば、

「全米畜産業界」から非難を受けた訳です。

案の定、翌年の大統領選では、落選しています。

その後も、チャーチル・パーシーとかエドワード・ケネディー(ケネディー大統領の弟)が、

委員会に入り、調査を進めて行きました。

エドワード・ケネディーは、

北海道や沖縄にも、また日本の10数か所(長寿村と呼ばれる地区)を訪問し、

調査をしています。

その「レポート」にこう書いてあります。

現在のわれわれの食事は、不自然で全くひどいものである。

今の食生活が、ガン、心臓病、糖尿病などの現代病を生んでいる。

ビタミン、ミネラルの、特に、カルシウム、鉄、ビタミンA、B1、B6、C、Eの不足がひどい!

典型的な若死のデータだ。つまり『マクガバンレポート』の要点は

「諸々の慢性病は、肉食中心の誤った食生活がもたらした《食原病》であり、

薬では治らない」と決め付け、

更に「われわれはこの事実を率直に認めて、

すぐさま食事の内容を改善する必要がある」として、

7項目の食事改善の指針を打ち出しています。

その内容を要約しますと、

高カロリー、高脂肪の食品つまり肉、乳製品、卵といった動物性食品を減らし、

できるだけ精製しない穀物や野菜、果物を多く摂るようにと勧告しています。

また、この『マクガバンレポート』を補足する形で発表されたのが

『食物・栄養とがん』に関する特別委員会の中間報告ですが、

そのレポートで特に注目されるのは、

 

「動物性タンパク質の摂取量が増えると

乳がん、子宮内膜がん、前立腺がん、結腸・直腸がん、膵がん、胃がんなどの

発生率が高まる恐れがある」として

「これまでの西洋風な食事では

脂肪とタンパク摂取量との相関関係は非常に高い」と述べています。