少食ファスティングの基礎 玄米菜食 98 玄米食で病を癒す 19 がんを改善する玄米食 19 がんの正体とは 01
日本のがん罹患者数は年々増加し、最近では年間約100万人が新たにがんを発症し、
死亡者の3人に1人にあたる約37万人ががんで亡くなっています。
近年の統計からは、日本人の2人に1人が生涯に一度はがんに罹り、
男性の4人に1人、女性の6人に1人ががんで死亡するものと推計されています。
同時に、がんの診断及び治療技術も近年急速に改善してきました。
直近の統計では、がん患者全体の5年相対生存率は60%を超しており、
がんの経験者やがん治療を継続されている「がんサバイバー」の数は
既に3百数十万人を数えているとされています。
正に「がんは国民病」と言える時代になったと言えます。
国立がん研究センター発行の「がんはなぜできるか」を少し紹介してみましょう。
もともと人間の体では細胞の増殖はコントロールされているものです。
しかしがん細胞は、このコントロールが届かずに「必要とされる量を超えて」増えていきます。
こうして作られた腫瘍と呼ばれる「かたまり」となったもののうち悪性のものががんです。
この悪性腫瘍には3つの特徴があります。
1.自律性増殖:勝手に増殖し続けるということ。
2.浸潤と転移:周りの組織に入り込むことと血流・リンパ流にのって体の多の部分に移り、新しい腫瘍を作る。
3.悪液質:栄養不良により体が衰弱。
なぜコントロールがきかない細胞が生じたのか、
遺伝的要素を含めてその原因をつきとめようとさまざまな研究がなされています。
こうして生じたがんが人を死に至らしめる理由は3つあります。
1.がん細胞が増殖し腫瘍が大きくなり、場所をふさぎ出血を引き起こす。
2.腫瘍によって臓器本来の機能がブロックされ正常細胞が動かなくなる。
3.がんによって悪液質に陥り、体力が消耗してしまう。免疫機能も衰えて薬にも反応しなくなる。
ここまでが、がんを考える上で知っておきたい(現在わかっているがんの正体)です。