40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食救人類の書 245 少食は救国、救人類となる 31 少食で食糧危機に対応可能 03  肉食を減らす 03

また家畜の飼育で環境負荷には意外にも牛や羊など反芻動物が吐くゲップには、

温室効果ガスのひとつであるメタンが含まれています。

メタンは、二酸化炭素の20倍以上も環境負荷が高く、大気中に9-15年も残留します。

気候変動が深刻化する中、

この広大な土地で飼育されている膨大な数の家畜動物が吐くゲップが、深刻な問題となっています。

また、今、熱帯雨林の破壊は、地球全体の深刻な問題となっていますが、

その原因のひとつは家畜業にあるのです。

熱帯雨林地域に住む人々は、貧しく日々の生活に困っていることが多く、

違法と知りながら森林を伐採し、お金になる家畜の放牧を行ってしまいます。

CO2を吸収する貴重な自然資源である熱帯雨林の破壊は、

気候変動の要因の15%を占めています。

私たちが必要以上に肉を食べず、世界全体でお金が適切に分配されれば、

熱帯雨林を違法伐採してまで放牧をする必要がなくなります。

さらに食肉解体場から出る廃棄物も、環境問題のひとつです。

アメリカ国内だけで、年間90億もの動物が食肉用に処理され、

解体後に捨てられる廃棄物や処理後の廃水に含まれる有害物質が土壌や河川を汚染しています。

2009年には、米国内の32の食肉解体場から

硝酸塩などの有害物質が2,500万kgも排出されています。

また、肉や乳製品を配送、加工、冷蔵保管、販売、調理する際にも、

さまざまな環境負荷が生み出されます。

もちろん野菜やその他食品でも同様で、肉や乳製品に限ったことではありませんが、

こうして肉を生産すること自体の環境負荷が高いにも関わらず、

現代の畜産方法がそれに拍車をかけていますし、

最大の問題は経済の豊かさのシンボルといわれる肉や乳製品を消費し過ぎていることにあります。

世界の肉の生産量は、年3億トン(2012)です。

1人当たり年間消費量は、肉が41.2kg、牛乳は82.1kg、卵は9kg。

比較的少ないように見えますが、これは途上国も含めての値で、

先進国に限定しますと、肉82.1kg、牛乳207.7kg、卵13kgと2倍以上に跳ね上がります。

国別で見ると、意外にも一人当たり消費量が一番多いのは、

ルクセンブルグ(年142.5kg)。

次いで、香港(134.2kg)、アメリカ(126.6kg)、オーストラリア(117.6kg)。

日本は、先進国の中で最も少なく、45.4kgですが、

肉・牛乳・卵を合わせた輸入額を見ると、日本(90億ドル)は、

ドイツ(108億ドル)・イギリス(102億ドル)に次いで世界3位。

ドイツは輸出額(125億ドル)も世界一位ですからバランスが取れていますが、

日本は輸出額が2,500万ドルと先進国中下から3番目です。

日本は、自国の資源は汚さず他国の資源を利用・汚染して、

肉・乳製品を消費しているということになります。

オーストラリアの研究者によると、

赤身肉を1人当たり1日50g、白身肉40g(ハンバーガーひとつと鶏胸肉一枚)に

消費を抑えれば、1995年と同水準の温室効果ガス排出量を維持できるとのことです。

日本人の1日の消費量は124gですから、34g消費量を減らし、

外国産の代わりに国産消費を増やせばいいように感じますが、

そう単純なことではありません。

今後、新興国や途上国の人々が豊かになり、肉を食べるようになると、

消費量は莫大に増えます。

 世界全体で1日90gに消費を抑えるためには、先進国は

大幅に消費を減らさなければならないのです。

そこでアメリカを中心に肉食半減運動が世界的にも広がってきています。