40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食救人類の書  34 飽食の日本  31  肥満とがん08 前立腺がん

前立腺は男性特有の生殖器です。膀胱のすぐ下にあり、それに続く尿道を取り囲んでいます。
 
前立腺がんが多く発生するのは、前立腺の中の「辺縁域」と呼ばれるところです。
 
 
 
前立腺がんは、ゆっくりと進行することが多いがんで、初期には自覚症状がほとんどありません。
 
前立腺がんは年々増加する傾向にあり、2016年のがん罹患数予測では、
 
男性がかかる部位別のがんで最も多いのが「前立腺がん」でした。
 
20202024年(年平均)には前立腺がん罹患数は105,800人となり、
 
男性がんのうち、第一番目の罹患数になると予測されています。
 
また、前立腺がん死亡数は、20202024年(年平均)には
 
14,700人となり、2000年の約1.8倍になると予測されています。前立腺がんは、進行度に応じて、3つに分類されます。
 
がんが前立腺内にとどまっている場合は「限局がん」、前立腺を覆う膜を破って外に出た場合は「局所進行がん」、
 
ほかの臓器や骨に転移した場合は「転移がん」となります。前立腺がんが急速に増えた原因として、
 
まず考えられるのは食生活の欧米化です。
 
肉や乳製品などの動物性脂肪の摂取が増えていることと関係していると考えられています。
 
前立腺がんは50歳代から増え、高齢者に多いがんですので、人口の高齢化も患者数の増加につながっています。
 
特に肥満男性は前立腺がんが進行するリスクが高いという研究結果が数多く出ています。
 
過体重(BMI25以上30未満*)または肥満(BMI30以上*)の男性は、
 
正常体重の男性と比べて、がんが進行するリスクが3倍になることが分かったようです。
 
さらに、がんが骨に転移するリスクも、過体重の男性は正常体重の男性の3倍以上、
 
肥満の男性では5倍に上ったというのです。
 
また、太っている前立腺がん患者は経過が良くないという結果が多く示されています。
 
その研究では、マウスの研究ですが、脂肪細胞から分泌される特定のタンパク質が前立腺がんの進行に
 
重大な役割を果たしていることが明らかになったのです。
 
欧米では前立腺がんの発生率は日本の約10倍ですが、その理由の一つは、
 
肥満や背の高い人が多くを占めるためではないかと推察されています。
 
そのことを説明するメカニズムとして、
 
前立腺がんに影響を与えるホルモンの分泌が体格によって大きく異なることがあげられます。
 
欧米人と日本人では、血中ホルモン濃度が違うという報告もあります。
 
肥満や背が高い人はインスリン様成長因子の濃度が高いのですが、疫学研究や動物実験で、
 
インスリン様成長因子の前立腺がんへの関与が示されています。
 
また、前立腺を発達させるのに重要なホルモンであるテストステロンの濃度も、
 
肥満の影響を受けると考えられています。
 
さらに、病気の進行(転移など)に影響を与えるレプチンという物質が、
 
体格の大きい人でより多いということが指摘されています。
 
食生活を世界一の健康食は元禄以前の日本食だと指摘したマクガバンレポートのように
 
正しい日本食を食べ、少食にしていきましょう。
 
それには藤樹の宿の古民家ファスティングで発酵薬膳による超少食ファスティングをして、まず、リセットしましょう。