断食救人類の書 28 飽食の日本 26 肥満とがん03 大腸がん
肥満とがんについて連載していますが、 やはり肥満のリスクは大きいものです。
今回、取り上げたのは「 大腸がん」です。
かつて日本人には少なかった大腸がんですが、 1970年代から急速に増加し、
現在では毎年新たに10万人を越 える人が、大腸がんにかかっています。
このままいけば、 近い将来において胃がんや肺がんを抜き、
男女とも日本でもっとも死亡率の高いがんとなることが予測されて いるのです。
大腸がんの死亡者数も1990年代から急激に増え続け、
2003 年からは日本女性の死亡原因1位となっています。
男性では、 胃がん、肺がんに次ぐ3位ですが、
2020年には2位もしくは1 位にまで上昇することが予想されています。
2010年の調査では 、日本人のがんによる年間死亡者数(35万3,499人) のうち、
大腸がんで亡くなった人は1万4,198人で、男性では 8,974人、女性では5,224人でした。
男女ともに、 これまで死亡者数1位だった胃がんの数値は横ばいとなっている一 方、
大腸がんは増加し続けているのです。
他のがんに比べると高い数値を維持しています。
食物繊維の分解や感染予防の働きなどをしています。
次いで横に向かう部分を横行結腸、 下に向かう部分が下行結腸、
S字状に曲がっている部分がS状結腸 、約15cmの真っすぐな部分が直腸で、
大腸がんは、長さ約2m の大腸(盲腸・結腸・直腸・肛門)に発生するがんで、
日本人では S状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。
発生したものと、 正常な粘膜から直接発生するものがあります。
発生要因は、肥満と飲酒が第一。食生活では赤肉(牛・豚・ 羊の肉)や加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど) の摂取増加という指摘がなされています。
身体的な要因としては、 高身長の人ほど発症リスクが高い傾向ということです。