ホーリースピリチュアル・ファスティング 42 あなたがファスティングする動機を点検してみよう 08 わたしたちを誘惑におちいらせず
リスト教会の礼拝では必ず、「主の祈り」を唱和します。
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖〔せい〕とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり
地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を
今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。
わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです。
ここで「わたしたちを誘惑におちいらせず、」とありますように
聖アントニウスはこの個所をこのように解説しています。
「誘惑がなくなったら、誰も救われなくなるだろう」
このような誘惑を最大限に体験できるのが、まさにファスティングなのです。
つまり人間の誘惑テストこそファスティングなのです。
それに打ち勝てば、（特に食べ物への）人間の投げやりな態度や諦めを
ファスティングすることでくい止めることができるのです。
日本ではファスティングをそのように理解している方は極めて少ないのです。
毎日、食べている食事を少しでも減らす超少食や回数を減らすようなことですら、
もの凄い誘惑にさらされるのを体験します。
それがほんとうの自分の姿なのです。
ゆえにそこを乗り越えていくある意味では訓練、戦いこそ
ほんとうのファスティングなのです。
ファスティングすれば必ず悪魔の誘惑に出会います。
どのような誘惑か聖アントニウスは列挙していますので、
その一部ですが書いておきます。
・飽食
・わいせつ
・所有欲
といった悪徳です。
そのために修道士たちの三大誓願をします。
・従順
・清貧
・純潔
修道士たちはこの誓願をして修道会に所属し、
ファスティングを中心とした生活を送るのです。
