40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 130 病気を予防する 25 予防医学の基本 14 ピロリ菌とがん 01 ピロリ菌とは  

胃がんとピロリ菌は密接に関係しているといわれています。

1994年にWHO(世界保健機関)は、ピロリ菌を「確実な発がん因子」と認定しました。

これは、タバコやアスベストと同じ分類に入ります。

ピロリ菌の感染が長期間にわたって持続すると、

胃の粘膜がうすくやせてしまう「萎縮」が進行し、一部は腸上皮化生となり、

胃がんを引き起こしやすい状態をつくりだします。

また、胃潰瘍、十二指腸潰瘍や胃炎などの患者さんを対象としたわが国の調査では、

10年間で胃がんになった人の割合は、ピロリ菌に感染していない人では

0%(280人中0人)、ピロリ菌に感染している人では

2.9%(1246人中36人)であったと報告されています。

 

※現在、保険適用でピロリ菌の検査・除菌療法を行うことができる疾患は

決められています。

 

ピロリ菌を除菌すると、新しい胃がんが発生する確率を

減らすことができる可能性があります。

早期胃がんの治療後にピロリ菌を除菌した患者さんは、

除菌をしなかった患者さんと比べ、3年以内に新しい胃がんが発生した人が

約3分の1だったと報告されています。

WHO(世界保健機関)の国際がん研究機関は、

ピロリ菌除菌に胃がん予防効果があることを認め、

各国ごとにその戦略をたてるようすすめています。

一般にがんを予防するためには食事、環境および生活習慣に

留意することが必要とされています。

それをわかりやすく解説したものとして財団法人がん研究振興財団より

「がんを防ぐための新12か条」が2011年に提案されました。

これは、1978年にまとめられた「がん予防の12箇条」を、

日本人を対象とした疫学調査や、

科学的に妥当な研究方法で明らかにされた証拠をもとに検証し、

新たに提案されたものです。

この新12か条で胃がんについては、「ウイルスや細菌の感染予防と治療」として

胃がんの発生の重要な因子の一つと考えられているピロリ菌について

の記載が加わっており、ピロリ菌に感染していれば除菌療法を含めて、

主治医へ相談することが勧められています。

胃がんと食事についてはとくに、

「塩辛い食品は控えめに」「野菜や果物は豊富に」が参考になると思われます。

 

がんを防ぐための新12か条

国立がん研究センターがん予防・検診研究センターがまとめた

「がんを防ぐための新12か条」が、がん研究振興財団から2011年に公開されました。

この新12か条は日本人を対象とした疫学調査や、

現時点で妥当な研究方法で明らかとされている証拠を元にまとめられたものです。

 

1.たばこは吸わない

2.他人のたばこの煙をできるだけ避ける

3.お酒はほどほどに

4.バランスのとれた食生活を

5.塩辛い食品は控えめに

6.野菜や果物は不足にならないように

7.適度に運動

8.適切な体重維持

9.ウイルスや細菌の感染予防と治療

10.定期的ながん検診を

11.身体の異常に気がついたら、すぐに受診を

12.正しいがん情報でがんを知ることから

 

詳しい説明はがん研究振興財団のホームページを参照のこと

 

以下は武田薬品サイトの「ピロリ菌のお話」を参照のこと

 

【解説】

胃がんとピロリ菌は密接に関係しているということが明白となり、

がん予防だけではなく、他の病気も予防することが解明されてきました。

ピロリ菌の知識を取得し、できれば自然にピロリ菌を退治したいものです。