自分でする手造り・DIYファスティング時代到来 21 ファスティングのエビデンス 12 認知症の予防策はあるのか 05
家族の誰かが認知症を発症すると、不安や負担の大きさに戸惑うこともあるでしょう。
しかし、一方で、認知症の方が前と変わらない生活を送るために、
家族のサポートは不可欠となります。
ご家族は、本人が失敗したりできないことがあったりしても責め立てず、
あくまでいつも通りの対応をするように心がけることが大切です。
また、認知症は本人が自覚してない場合も多いので、
生活スタイルをガラッと変えると、かえって症状を悪化させかねません。
家事を自分でやってきていた方であれば、
できるだけそれを続けられるようにご家族がほどよく支えることが大切です。
「認知症初期集中支援チーム」は、
看護師や介護福祉士など複数の専門職の人からなるチームのことです。
家族からの申し出に基づいて、認知症の疑いがある人の自宅を訪問し、
認知症初期のケアや家族への支援を集中的に行い、
自立した生活を送るためのサポートを行ってくれます。
地域包括支援センターや病院等にチームが設置されているので、
「もしかしたら、うちの親は認知症を発症したのかな・・・」と感じた場合、
まずは相談してみると良いでしょう。
2015年1月、認知症の人にやさしい地域づくりを目指して、
関係12府省が共同で「新オレンジプラン」
と呼ばれる認知症施策推進総合戦略を策定しました。
認知症の進行に合わせた医療または
介護サービスを受けられる仕組みを構築することが求められています。
さらに、認知症カフェ設置の推進など
家族に対する支援強化策などが組み込まれていることも重要です。
また、認知症に対する社会の理解度を高めることも重視し、「認知症サポーター」の育成とその活動の支援に力を入れていくことも改めて示されました。
(1)認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進
(2)認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護などの提供
(3)若年性認知症施策の強化
(4)認知症の人の介護者への支援
(5)認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進
(6)認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデルなどの研究開発およびその成果の普及の推進
(7)認知症の人やその家族の視点の重視