少食ファスティングの基礎 玄米菜食 90 玄米食で病を癒す 11 がんを改善する玄米食 11 食事ピラミッド
マクガバンレポート(Mレポート)は1977年に発表され、
アメリカ全土に多大な衝撃を与えました。
中でも医療の世界に与えた影響は計り知れません。
Mレポートでは、食事改善でガンは20%、心臓病は25%、糖尿病は50%減らせると書いていますが、
さらにNCIでは、1986年、アメリカのガン研究所(NCI)のグリーンウォルド博士が、
このMレポートを受けて、
「現在のアメリカの知識を十分活かした食事改善でガンは70%、心臓病の60%は減らせる」ことを明らかにしました。
さらに1977年にNCIの所長だったデヴィク博士は、衝撃的な証言をしています。
「分子生物学の発達で遺伝子の仕組みや働きが詳しく調べられるようになってショッキングなことが分かった。
それはガン細胞の中に抗ガン対抗遺伝子と呼ぶべき遺伝子がある。
抗がん剤をぶつけてもガン細胞はこの遺伝子の働きで、抗がん剤に負けない細胞に自分を変身させてしまうのが分かったのだ」
つまり、抗がん剤ではガンに対応できない、抗がん剤でガンは治せないことが理論的に証明されたというのです。
それは1977年のことですが、1980年には、アメリカ農務省(USDA)がこうした指摘を受けて、
食事改善プログラムを組み、全国民に公表し、分かりやすい表を作為したのが、食事ピラミッドです。
この図表で一番、重視されたのが土台部分のベースに穀物を置いたことです。
健康的な食生活を促進する米国人向けの食事ガイドライン「マイプレート(ChooseMyPlate)」を発表しましたが、
これは進化したUSDAの延長にあります。「マイプレート」は、
肥満や生活習慣病を予防・改善するために、どのような食事をすれば良いのかを、
記号(アイコン)でカラフルに視覚的に示したものでピラミッドよりは分かりやすくなっています。
その後、ピラミッドは日本では食事バランスガイドとして農林水産省からも出ていますが、
このベースにファスティングを置くべきではないでしょうか。
15年前に愛知県の農林水産課でこの提言を持っていきましたが、一笑されてしまいましたが、
何とか実現に至らせたいという思いがあり、やっとたどり着いたのが、
私たちが提言する「発酵薬膳ファスティング」なのです。
オバマ・ミシェル夫人が発表されたマイプレートを見ますとトップに
1・食事を楽しみながらも少食を心がけよう
2・お皿に大盛りはやめましょう
3・摂取すべき食品が何かを知ろう
4・食事の半分を野菜と果物にしよう
5・乳製品は無脂肪か低脂肪のものを選ぼう
6・主食の半分は全粒穀物にしよう
7・清涼飲料水の代わりに水を飲もう
とあり、6は明らかに玄米、玄麦を示しますし、7は水となりますので、まさにファスティングです。