40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

少食ファスティングの基礎 玄米菜食 81 玄米食で病を癒す 03 がんを改善する玄米食 03 近代化した医療技術にもかかわらず病人はなぜ増加するか  

ようやく救命医療は先進国並みにこの30年間で到達し、

この間、阪神淡路大震災ではボランティアの活躍でボランティア制度も生まれ、

医療面のNPOが誕生しています。

また医療技術もⅩ線からCTMRIは標準となり、PETなど医療機器はかなり進歩しています。

さらに遺伝子レベル研究はかなり進歩しています。

さらに内視鏡、外科学の進歩で手術負担も軽減されています。

しかし、このような医療の進歩にもかかわらず

がんなど生活習慣病アトピーなど慢性疾患は増加の一途というのはなぜでしょうか。

慢性疾患は現代医学では苦手だとされています。

この慢性疾患について厚労省の検討委員会の概要の序文を紹介します。

 

1.国民生活と慢性疾患

○ 我が国の平均寿命は、特に女性では昭和59年から今日に至るまで世界一の平均寿命を誇るなど、国民全体の努力や高い教育・経済水準、保健・医療水準に支えられ、世界でも有数の水準を示している。一方、疾病構造は、感染症などの急性疾患からがんや循環器病などの生活習慣病をはじめとした慢性疾患へと大きく変化してきている。

○ その結果、慢性疾患に罹患したりそのリスクの高まった状態に陥ることは、多くの国民が経験する身近な状況となった。このため、国民から日常生活における健康管理を始め、病状のさまざまな段階に応じた総合的な対策を図ることが求められるようになった。

 

○ 慢性疾患の予防に対する取組としては、国民の自由な意思決定に基づく健康づくりに関する意識の向上及び取組を促すことを趣旨とする「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」等が進められている。

 

○ 平成19年国民生活基礎調査において、頻度の高い自覚症状のうち痛みの症状(腰痛、肩こり、関節痛、頭痛)は上位を占めており、国民の多くが慢性的な痛みを抱えているといえる。慢性疾患を有しながら暮らしていくことは、長い人生を通じて生活の質(QOL)の低下を招き、大きな問題となっている。

 

○ 1998年から2か年の全米調査によると、米国においては、程度の高い慢性痛に悩む患者が成人人ロの9%を上回っており、無効な治療や何人もの医師を巡り歩くことなどによる医療資源の浪費、痛みのために就労困難などによる社会的損失は年間約650億ドル(約8兆円:1ドル123円換算)に上ると推計されたことから、2000年に米国議会は「痛みの10年」宣言を採択し、痛みの評価や治療基準の作成、痛みを見直す国民週間の設定など、総合的な対策を講じているところである。

 

○ 世界的に見ても、心血管系疾患、がん、慢性呼吸器疾患、糖尿病などの非感染性疾患(NCD)の全世界における死因別の死亡割合は、2008年現在、約60%を占めており、今後10年間でさらに77%程度まで増加するとの予測がなされていることから、世界保健機関(WHO)では世界行動計画(2008年~2013年)を策定し、全世界的にNCDの予防と管理を行う政策を立案し実施しているところである。

 

○ 慢性疾患の中でも、糖尿病、高血圧、がん、心疾患、脳血管疾患などの生活習慣病は、国民医療費の約3割を占め、また死亡数割合では約6割を占める。

 

○ しかしながら、慢性疾患は、その種類が極めて多いことから、それぞれの疾患に伴う支援二一ズは多様であり、すべての疾患への対策を一度に講じることは容易ではないということも事実である。