40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食救人類の書 49 飽食の日本  47  肥満と生活習慣病 06 慢性閉塞性肺疾患

COPD慢性閉塞性肺疾患)という病名は、あまり聞き慣れないかも知れませんが、
 
肺気腫と慢性気管支炎の二つを合わせたものなのです。
 
肺気腫と慢性気管支炎の症状は一人の患者さんに重なって現れることが多いうえに、
 
なにより、どちらも汚れた空気を長年吸い続けた結果、発病するという、原因が同じ病気なのです。
 
COPDでは、肺の内部が破壊されたり気管支が狭くなって、息苦しさ、とくに息を吐き出しにくいという症状が現れます。
 
また、多くの場合、せきやたんが長く続きます。専門的には、気管支を広げる薬を用いても1秒率
(空気を目いっぱい吸った後、可能な限り速いスピードで息を吐き出して、最初の1秒間で吐き出せた量を肺活量で割った値)
 
70パーセント未満で、それが他の病気によるものではないとき、COPDと診断されます
 
COPDは進行性の病気です。
 
初めのうちは、階段を上るなどの運動時だけ症状が現れるので「年のせい」と見過ごしがちですが、
 
次第に軽い動作でも息苦しくなってきます。
 
そのうち、ふだんの身体活動量はさらに低下し、食事を摂るのも大変になって栄養状態が悪化したり、
 
肺の障害から血圧や心臓の合併症も出てきてしまいます。
 
現在、40歳以上の患者数は530万人 。
 
年間医療費は、21,507億円。年間死亡数は、16,184人 。
 
COPDは世界の死因の第4位です。COPDの患者が肺がんになる確率は、COPDでない人の5倍となります。
 
厚生労働省「患者調査」の平成26年調査によると、
 
慢性閉塞性肺疾患の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は、261,000人です。
 
性別でみると、男性183,000人、女性79,000人と、男性に多いのがこの疾患の特徴です。
 
この病気の原因として最も重要なのは、紙巻きタバコの喫煙です。
 
アメリカでは、約1500万人の慢性閉塞性肺疾患COPDの患者がいます。
 
また、米国におけるこの病気による死亡者数は、2010年では135000人にのぼり、死亡原因の第3位で、1
 
980年から2000年の間に、COPDによる死亡者数は64増加。
 
白人以外より白人で高いほか、所得の低い層でも高く、その理由としてはおそらく、このような集団で喫煙率が高いことが考えられ、
 
そこに肥満があげられます。アメリカだけではなく、COPDの患者数は世界的に増えています。
 
COPDに寄与する因子として、多くの発展途上国で喫煙率が上昇していること、
 
また世界的にみると、木材や草などのバイオマス燃料に含まれる毒素への曝露が挙げられます。
 
発展途上国では死亡率が上昇している可能性があります。
 
2030年までに、COPDは世界における死因の第3位になると予想されているのです。
 
COPDに対する最も重要な治療は、禁煙です( 禁煙)。
 
気流の閉塞が軽度から中程度のときに禁煙することで、
 
多くの場合、せきの回数が減り、たんの量も減少し、息切れが現れるのが遅くなります。
 
病気のどの時点で禁煙をしても、ある程度の効果は期待できます。
 
同時に複数の禁煙方法を試みることで、禁煙できる可能性が最も高くなります。
 
しかし、最も効果的な方法を用いたとしても、1年後に禁煙できている人は半数に達しません。
 
また、喫煙するだけでなく、受動喫煙や大気汚染などにより、空気中に浮遊する刺激物質を吸い込まないようにすべきです。
 
喫煙と食べ過ぎは比例していますので、藤樹の宿でファスティングして、からだをリセットし、禁煙、デトックスをしましょう。