断食救人類の書 12 飽食の日本 10 鈍重肝臓 03
甲田光雄医師は自ら名付けた「鈍重肝臓」の第2弾です。
先回、自殺との関連を紹介しましたが、今度はうつ病とも密接な関係があると指摘しておられます。
抑うつ気分,不安,行動や思考の制止、不眠、食欲不振などの身体的症状もあり、
就労や勉学が不可能になることが多く、適切な治療を行なわないと、発作的に自殺をすることが多く、
それを多重服用の方が多いようです。
当然、この場合、便通が悪くなり、腸の蠕動運動が鈍くなっていることです。こ
のため宿便が蓄積されていきます。
そして「鈍重肝臓」となっていきますので、宿便除去をまずしなければならない、というのが甲田光雄医師の処方です。
さらに家庭内暴力、学級崩壊などで暴れる子ども、そして大人でもDVが大きな問題となっています。
このような社会問題の背後にも「鈍重肝臓」と深い関係があると指摘しておられます。
かつてアメリカの科学者が、少年院に入っている8000人の青少年を調査した結果、
砂糖や精白小麦粉中心の食事が、青少年の犯罪や非行を生むと発表しましたが、
まさに砂糖・精製された穀類の摂りすぎ → 低血糖症という悪の連鎖で犯罪が凶悪化しているという指摘です。
そして子供も大人もキレやすくなり、クルマのトラブルで殺人にまで至るケースがあります。
第一の要因は、低血糖症ですが、他にもジャンクフード(スナック菓子・インスタント食品・ファーストフードなど)による
ビタミン・ミネラルの欠乏。それからカルシウムが足りなくなるとイライラしやすくなります。
カルシウムには、脳が興奮するのを抑える作用があり、カルシウムが足りなくなると異常な興奮状態になったり、
わずかの刺激にも過敏になりキレやすくなります。
世界各地に栄養と犯罪の関係の研究を広めている米国のアレキサンダー・シャウス博士ですが、
米国で自動車盗で20回以上も逮捕された若い男性は、自分が犯罪を犯すのは、
家庭生活の崩壊、薬物、アルコールのためだと主張しました。
シャウス博士が、彼の逮捕前の7日間の食事を調べると、それはひどいものでした。
砂糖、精白小麦粉で作ったパン、食品添加物でいっぱいでした。
しかも野菜、果物、全粒粉食品はなかったそうです。