40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

ファスティング(断食)効果を試そう 07  なぜ韓国で断食が普及したのか

韓国のキリスト教会でなぜここまで断食して祈るという断食祈祷が盛んになったのでしょうか。

韓国は長い間、儒教国(儒教は哲学なので、断食の教えはない)でしたが、日本と同じ頃、キリスト教が宣教師によって江戸末期に入ってきました。

日本は下級武士、中間層の青年たちがクリスチャンになりましたが(内村鑑三新渡戸稲造など)、韓国は貧しい階層の人々たちでした。そして日本の統治下に入り、彼らは熱心なクリスチャンとして、聖書の十戒を守り、霊的復興が起こりましたので、朝鮮総督府から大迫害を受け、あらゆるものを奪われ、否が応でも断食状態に追い込まれたのです。

ここから断食祈祷が盛んになっていきました。戦後、今度は朝鮮戦争になり、北朝鮮に多かったクリスチャンたちが共産主義者の迫害を逃れ、韓国に裸一貫で大量亡命し、食べるものがなく、断食せざるを得なくなり、霊的復興が再び韓国で起こりました。

そして韓国民の30%がクリスチャンになり、断食祈祷は普及しました。

韓国のクリスチャンは金曜日から日曜まで断食祈祷はあたりまえになっていますし、金曜日から土曜までは断食徹夜祈祷会もあたりまえです。

つまり断食は韓国クリスチャンにとって呼吸のようなものなのです。

日本のように「断食」と聞いただけで「死ぬのではないか」とかヨガなどのように冥想にふけるような特殊なことではないのです。

断食は普通の日常生活の一部なのです。

なぜ日本は断食が特殊なこととして、高島市のような地方にいくほど「断食は変わった人がするもの」となるのでしょうか。

おそらくある仏教系の断食修行の影響で、断食が特殊化してしまったからです。

高島市に来て、下水道の改装工事に携わった業者の全員がこういいました。

「あなたたちが断食施設をするのは、禅宗のお坊さんなのか」と。

つまり日常性ではないのです。

これはこれまで住んでいた愛知県でも、私の実家いなべ市でも同じなのです。

ようやくダイエットなどの健康面とヒンズー教のヨガ系などから、最近は断食がブームになってきましたが、断食の内容が韓国とはかなり様相が違います。

では韓国が特殊なのでしょうか。

私はそうでないと思います。

韓国のキリスト教会の影響を受けた台湾、中国、フィリッピンインドネシア、インドなどのキリスト教会も断食祈祷を取り入れ、教会が成長し、これらの国々では国民の10%以上がクリスチャンになっています。

ただ日本のキリスト教会だけはそのような動きは(聖霊派と福音派以外は)皆無に近く、あいかもかわらずバルト神学に縛られていますので、教会員の高齢化とともに減少しつづけ1%以下です。

断食祈祷もない、しないのでは、日本に霊的復興は起こることもなく、キリスト教は衰退していくばかりです。

断食はある意味ではその大きなスピリチュアル・バロメーターなのです。

断食は単に健康面だけではない、スピリチュアル・バロメーターとしてみるべきではないでしょうか。